週刊文春3月1日号の記事です   

今時女子校生社長なんぞにカネをだす「福祉事業家」

 二月七日、「ニュースステーション」で実に見上げた女子高生が紹介された。  彼女の名前は、南條りかさん(18)。合資会社・社会福祉事業研究所(大阪市・以下社会〜)で五人の社員(大人)を従え、取締役社長として頑張っているという。 〈頑張ってます! 女子高生社長〉と題するこの特集、彼女が社長として活躍する様子やら、それをサポートする大人たちの姿を描いて、今時珍しい「青春ドラマ」を報じていた。が、番組終了直後からインターネットの掲示板サイトで疑問の声が沸騰しはじめたのだ。  とりわけ、疑問が集中したのは、女子高生社長と、ある男性の「関わり」。なかには、〈ふたりとも疑惑だらけ〉と直截な表現をする人もいる。  男性の名は、番組にも登場した橋本博之氏。  一体、女子高生社長の身になにが起こったのか?

 現在高校三年生の南條さんが福祉に目覚めたのは高二の夏。当初はボランティアとして企業から仕事を持ってきて障害者に紹介する活動をしていたが、いつしかその事業で会社をつくりたいと思い立ち、福祉の現場で知り合った事業家の橋本氏に相談したのだという。 「最初は『何考えてんねん』と言われました。でも『本気でやりたいんや』と伝えたら、『ほんまに責任もってやるんなら全面的に協力する』と言うてくれはって経営学や営業での礼儀作法も教えてもろうたんです」(南條さん)  結果、去年の二月、南條さんと橋本氏を含む計六名が合資会社を設立。資本金は千三百万円。彼女自らも三百万円(!)の出資をしたという。 「お金は個人的に貸しました。彼女は毎月十五万円の給料から返す形です」(橋本氏)

 しかし、橋本氏には別の顔があることが判明したのだ。  株式会社エス・ピー・アイ(以下S社)という大阪の携帯電話販売会社の役員だったのだ。この仕事、問題化した「光通信」に似て、携帯電話を知り合いなどに無料で配り、その数によって「ボーナス」がもらえるという仕組み。光通信の場合でも、代理店になった人々から多くのクレームがでたほどで、「福祉のイメージ」とはちょっとちがうお仕事なのである。  ところが、このS社は一時期社会〜のホームページに「協賛・支援先」として載っていたり、両社が同じ電話番号だったり……。 「確かに僕は双方にからんでますよ。S社の事業についてはちゃんと起業の際に訪問販売協会に相談に行き法律的に違反していない。電話番号が同じなのは僕がS社の机に個人名義の回線を持っていたのを仕事がたてこんだから使用しただけ」(橋本氏)

 しかし、社会〜のホームページには「福祉事業の裏はマルチ」などという中傷の書き込みが殺到した。あやうし!女子高生社長。 「橋本さんの会社の内容までは知らなかったから、急にメールなどで怪しいって言われてショックでした。でも法律違反はしてないし、私はとにかくこの福祉の仕事をしていきたいと思っているだけ」  女子高生には頑張ってほしいが、社会の荒波に立ち向かうには、ちと早い?


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